最も利用者の多い検索エンジンであるGoogle。
そしてユーザーが検索をするときに必ず参考にするのが、関連キーワードとサジェストキーワードです。
これらは検索する側としては便利な機能ですが、ここにネガティブなキーワードが表示される「サジェスト汚染」によって風評被害に悩む企業も少なくありません。
ブランドイメージの低下・売上の低迷・優秀な人材の確保が難しくなる……など、大きなダメージを受けるケースも多々あります。
なので被害がひろがってしまう前に、できるだけ早く対処することが重要です。
ということで当記事では、
- Google関連キーワード・サジェストとは?
- Google関連キーワード・サジェストの削除費用
- Google関連キーワード・サジェストの削除対応ができる会社
について解説します。
Google関連キーワードとは
Google関連キーワードとは、Googleで検索をしたときに検索結果の下部に「他のキーワード」として表示されるキーワードのこと。

Yahoo!で言うところの、Yahoo虫眼鏡(関連検索ワード)にあたります。
おもに、
- 検索回数が多いキーワード
- 検索ワードと合わせて検索されることが多いキーワード
- 関連性が高いと判断されたキーワード
などが、Google独自のアルゴリズムによって8つ表示されています。
これはユーザーの検索を助けるための機能ですが、それが事実である・ないに関わらず「詐欺」「ブラック」などのネガティブなキーワードが表示されてしまうということも。
ネガティブなキーワードはユーザーの目にとまりやすく、クリック率がとても高いです。
たとえそれが事実でないとしても、たくさんの人にクリックされることによってそのキーワードは「ユーザーが求めている情報」であるとGoogleは判断します。
結果、そのネガティブキーワードは常に表示され続けて記事はたくさんの人に読まれ、悪評が広まり続ける……という悪循環に。
「事実じゃないから放っておけば大丈夫」と考えるのはとても危険です。
見つけしだいできるだけ早く対処することで、被害は最小限に抑えられます。
Googleサジェストとは
Googleサジェストとは、Googleの検索窓に検索ワードを入力したときに、検索候補として一緒に表示されるキーワードのこと。

- ユーザー自身や他のユーザーが過去に検索したキーワード
- ユーザーがいる地域でトレンドとなっているキーワード
などをもとに、Google独自のアルゴリズムで表示されます。
関連キーワードとの違いは、それぞれのユーザーによって表示されるキーワードに違いがあるということ。
そして共通しているのは、ネガティブなキーワードは目にとまりやすくクリック率が高い、ということです。
サジェストキーワードにネガティブなキーワードが表示された場合、必然的にそのキーワードの検索回数は増え、検索回数が増えると今度は関連キーワードの方に同じネガティブキーワードが出現……
という流れで、かなり高い確率で悪循環になる恐れがあります。
被害が広範囲に及ぶ前に、ネガティブなサジェストキーワードも見つけしだいすぐに対処しましょう。
Googleの関連キーワード・サジェストの削除は専門業者への依頼がおすすめ
Googleの関連キーワード・サジェストに望ましくない言葉が表示されている場合、Googleの法律に基づく削除に関する問題を報告するというページから削除申請ができます。
申請自体は難しくないものの、Googleが削除してくれるのは以下の2つの条件に合致する場合のみです。
- Googleが規定するオートコンプリートポリシーに違反している場合
- 日本の法律に違反する場合
Googleが規定するオートコンプリートポリシーでは、露骨な性表現を含む検索候補や差別的な検索候補、暴力的、または危険かつ有害な行為を助長するような検索候補を違反として定めています。
また名誉棄損など、日本の法律に背いている内容も削除対象です。
削除申請は誰でも出せますが、実際のところは削除が認められないケースが多いです。
そのためできるだけ早期に解決するには、専門の対策会社に依頼するのがベスト。
専門の対策会社なら、上記2つの条件に合致しない場合でも独自の手法によってネガティブワードの削除ができる可能性があります。
Google関連キーワードの削除費用
ネガティブなGoogle関連キーワードは、ネットの風評被害・誹謗中傷対策を専門とする会社に依頼することで削除することができます。
対策にかかる費用のだいたいの相場は、以下のとおりです。
プラン内容 | 価格帯 | 備考 |
定額プラン | 月額8万円~20万円 | 定額プランを提案する会社は少ない |
成果報酬プラン | 日額2,000円~3,000円 | ・1キーワードあたりの日額成果報酬プランが多い ・削除したいキーワードの数によって費用は変わる |
Google関連キーワードは、年に1~2回しか大きな変更はなく削除の難易度も高いため、定額プランを提案する会社は少ないようです。
対策期間(削除したい関連キーワードを非表示にするまでの期間)は、6か月~10か月ほどかかるのが一般的。
削除したいキーワードの数・難易度・対策期間などによって費用が変わるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
Googleサジェストの削除費用
ネガティブなGoogleサジェストも、ネットの風評被害・誹謗中傷対策を専門とする会社に依頼することで削除することができます。
対策にかかる費用のだいたいの相場は、以下のとおりです。
プラン内容 | 価格帯 | 備考 |
Googleサジェスト対策 | 月額5万円~10万円 | Yahoo!サジェストと比べると削除に時間がかかる傾向 |
関連キーワードと同じく、削除したいキーワードの数や難易度、対策期間によって費用が変わります。
またGoogleサジェストは、Yahoo!サジェストと比べると削除に時間がかかる傾向にあるため、Yahoo!サジェストよりも費用は多めに想定しておきましょう。
風評被害対策会社とは
そもそも「風評被害対策会社」って、どんな被害に対してどういう対策をしてくれるの?と、疑問に思う人も多いと思います。
対策の具体的なやり方については非公開の会社がほとんですが、対策を講じる場所としては以下のようなものがあります。
- 関連キーワード・サジェストキーワード
- 就職口コミサイト
- Googleマップ・Googleマイビジネス
- SNSや匿名掲示板などを24時間監視
- 逆SEO対策(悪質な誹謗中傷などが書かれたページの掲載順位を下げる)
ネットの風評被害はどこか一つの場所だけで起こるのではなく、複合的に発生しているケースがほとんど。
それらに対して対策会社は専門的な知識と技術により、自社では把握できていなかった被害も検知してトータルで対処してくれます。
悪い口コミなどは、個人が投稿者本人・サイト運営者・検索エンジンに対して削除申請を出すこともできますが、削除が認められないことも多いです。
そしてそれら削除できないものに対しての対応策を多数持っているのが風評被害対策会社、ということになります。
また、Webの24時間システム監視・従業員の風評被害に関するリテラシーを高めるなどの対策で、被害の再発も防いでくれます。
風評被害対策会社の選び方
ネットの風評被害は専門の対策会社に依頼するのが安全で確実とは言え、すべての会社がGoogleの関連キーワード・サジェスト対策ができるわけではありません。
さらに、会社によって対策のレベルにも差があります。
会社を選ぶときはサイト上で提供サービスの詳細を聞くだけではなく、まずは相談からスタート。
その際、以下のポイントをチェックしていきましょう。
- 機密保持体制
- 対策内容と費用
- 再発防止
機密保持体制
風評被害対策を依頼する場合、企業は自社の重要かつ機密性の高い情報を対策会社に提供することになります。
そのためまずは機密情報の管理に信頼がおける会社であるか、ということは最初にしっかり確認しておきましょう。
対策内容と費用
風評被害対策の費用は、
- どこに対して
- どんな対策を
- いつまでやるか(対策期間)
この3つで大きく変わってきます。
それぞれの会社によって料金プランはいろいろで、自社のケースで依頼をした場合の費用の目安は実際に見積もりをとってみないとわかりません。
すべての被害箇所に対処していたのでは莫大な費用がかかるうえに、効率も悪いです。
望ましいのは、全体の被害状況を正確に把握して、最も効果的と思われるポイントに対して素早く対処してくれる会社。
対策内容に関して上記の3つのポイントを詳しく聞き、まずはその会社がGoogleのしくみをどれくらい深く理解しているか?対策内容は妥当か?費用は明確で納得できるか?
ということを相見積もりで比較していきましょう。
再発防止
風評被害には再発がつきものです。
ネガティブな記事やキーワードを一度は削除できても、しばらくして再度炎上が起こる…というケースはよくあります。
そのたびに対処するのではいたちごっこになり、費用も時間もムダになりかねません。
被害を沈静化させるのはもちろんのこと、再発防止策をきちんと提案しておこなってくれる会社が良心的で信頼できる会社です。